最近、
「コーチ型上司」とか「コーチ型リーダー」
と言う言葉、よく耳にしませんか?
そして、
それに対して勝手に僕が作った造語
「コンサル型上司」
これが所謂従来のトップダウン型の
上司ですね。
さて、この2つ。
果たしてどちらが優れているのでしょうか?
「売上が低迷している」
「部下が相談に来た」
という2つのケースで検証してみましょう!
っと、その前に、、、
「コンサル上司」と「コーチ上司」の
それぞれがどんなタイプなのかを
はっきりさせておきましょう。
まずはコンサル上司から…
これは前途したように
従来のトップダウン型
「いいから俺についてこい!」
タイプです。
そして、コーチ上司ですが…
これは部下に「考えさせる」上司です。
違う言い方をすると
「分かっても答えを与えない」
ケチンボ上司です。
さて、これを前提として進めていきましょう!!
ケース1:売上が低迷しているとき
コンサル上司の場合
コンサル上司:「なんか最近売上伸び悩んでるね」
部下:「そうなんです。最近お客様がいらっしゃらなくて…」
コンサル上司:「原因は?」
部下:「いや~ちょっとよくわからないですね~…」
コンサル上司:「ん~、じゃあこれをこんな風にやってみて。」
部下:「(なんかシックリ来ないけど…)わかりました!」
コンサル上司:「また成果聞かせてね」
コーチ上司の場合
コーチ上司:「なんか最近売上伸び悩んでるね」
部下:「そうなんです。最近お客様がいらっしゃらなくて…」
コーチ上司:「原因は?」
部下:「いや~ちょっとよくわからないですね~…」
コーチ上司:「なんでもいいから『これかな?』って思うのを考えてみて。」
部下:「(わからんって言ったのに…)ん~…〇〇が原因かもしれません。」
コーチ上司:「そうか、じゃあそれに対して何が出来そう?」
部下:「(おっと、まさかの深堀り…)例えば△△とかはどうですか?」
コーチ上司:「なるほど!良いアイデアだね!他には?他には?」
部下:「(お、アイデア受け入れられた?)そうですね~◇◇も出来そうですね~」
コーチ上司:「それも良さそう!どっちやってみたい?(どっちが効果ありそう?)」
部下:「△△だと思います!」
コーチ上司:「ほうほう、なぜそちらを選んだ?」
部下:「■■だからです!」
コーチ上司:「よし、じゃあそれをやってみよう!」
部下:「(お、俺の考え採用された)わかりました!」
コーチ上司:「また成果聞かせてね!」
さてさて、ケース1でいきなり大きな差がありましたね。
では、このままケース2を見て行きましょう!!
ケース2:部下が相談に来た
コンサル上司の場合
部下:「上司さん、少し相談したいことがあるんですが。」
コンサル上司:「いいよ。どうした?」
部下:「最近チームの人間関係が悪くて、仕事中空気がギクシャクしていて働きづらいんです。なにをやっても上手く行かなくて」
コンサル上司:「そうか。どんなことやってきた?」
部下:「〇〇とか△△とか…でも結局■■さんが協力してくれなくて」
コンサル上司:「それを協力させるのが■■の上司であるお前の仕事だろ。じゃあ××って言ってみて。それで■■が協力しないなら俺が言うから教えて。」
部下:「わかりました。(なんか俺が悪いのかな…)」
コーチ上司の場合
部下:「上司さん、少し相談したいことがあるんですが。」
コーチ上司:「いいよ。どうした?」
部下:「最近チームの人間関係が悪くて、仕事中空気がギクシャクしていて働きづらいんです。なにをやっても上手く行かなくて」
コーチ上司:「なるほど。部下くんはその問題に対して今までどんなことやってきたの?」
部下:「〇〇とか△△とか…でも結局■■さんが協力してくれなくて」
コーチ上司:「そうか~■■さんか~、じゃあ部下くんは原因は■■さんにあると思っているのかな?」
部下:「…はい。だって~~だし。」
コーチ上司:「うんうん。部下くんの言ってることはよくわかる。じゃあそれを言われたとき■■さんはどう感じたと思う?」
部下:「…『なんだこいつ私が犯人みたいに言いやがって』とかですかね。」
コーチ上司:「ほ~、なぜそう思った?」
部下:「僕の言い方が××だったような気がします。」
コーチ上司:「ふむふむ。じゃあ実際に■■さんがそう受け取っていたとしたら、その上で部下くんは明日からどんなことが出来るかな?」
部下:「◇◇をやってみます!」
さて、いかがでしょうか?
違いは一目瞭然ですよね。
まず、決定的に違うのはスピードです。
上の2つのケースの文章量からもわかるように、
コンサル型上司の場合は、圧倒的にスピードが速いです。
それに対してコーチ型上司の場合は、
部下に問いを立てて考えさせているので
時間が掛かってしまいます。
スピードについてはコンサル型上司に軍配が上がりそうです。
次に、部下の思考です。
コンサル型上司の場合は、状況を把握するための質問はありますが
「考えさせる」という質問はありません。
状況を確認して、自分の経験や知識で部下に答えを与えいます。
対して、コーチ型上司ですが、
状況質問に加えて、部下に考えさる質問をしています。
更に思考を広げる質問をしています。
それが、ケース1の「他には?他には?」の場面です。
この質問をすることで、
部下は「更に深く考える」ということをして
答えは「1つだけじゃない」ということを
部下に伝えています。
そしてその中から一番やりやすいものを選択させています。
これで部下は「自分が決めたこと」として
腹に落とし込まれるので
責任を持って行動するようになります。
さらにケース2ですが、
「■■が悪い」と思ってい部下くんに対して
部下くんが悪いとも、■■さんが悪いとも言わずに
「■■さんはどんな気持ち?」
という、違う視点の質問をしています。
これにより、
部下くんには「あ、もしかして■■さんはこう思っていたかも」
と■■さんに責任があると思っていた部下くんに
「あれ?これって俺が悪いのか?」という
今までになかった視点に気付きます。
新たな視点が入ると、また違う行動が見えてきます。
新たな行動が見えてくると、問題を解決する可能性が産まれてきます。
コーチ型上司は答えを与えずに
「思考を広げる」
「違う視点を入れる」
ということをして、部下に考えることを促しています。
「思考」については圧倒的に
コーチ型上司に軍配が上がりそうですね。
さて、ここまで2つのケースを例に挙げてお話ししてきましたが
いかがでしょうか?
もちろん、組織やそのときの状態によって
求められることは変わってくるので
「どちらが正しい」
という答えはないかもしれませんが、
部下の成長や、組織の長い視野で見た発展を考えれば
コーチ型上司の方が良いかもしれませんね。
ただし、ベンチャー企業のように
一気に成長をしなければいけない組織
早急に解決が必要な問題がある場合は
コンサル型上司が必要になってきます。
まぁ
「一緒に仕事をしていて楽しいと感じる」
「この人と仕事をすると成長しそう」
という視点で言うと
間違いなく
コーチ型上司ですね!
さて、あなたはどちらを目指しますか?